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暫定リスト
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現在、世界中の注目を浴びているユネスコの世界遺産。各国が暫定リストを提出し、登録を待っているものが多数あります。しかし、「暫定リスト」とは、各国が5年から10年以内の世界遺産への登録を目指し、世界遺産委員会へ提出するリストです。たとえ各国が暫定リストに掲載し、世界遺産委員会に提出されたとしても、実際に世界遺産委員会がその「顕著で普遍的な価値」を認めたことにはなりません。登録の延期や非登録の勧告を行ったものもあります。
また、世界遺産は登録された後にも、将来にわたって保護と管理がなされることが求められます。そのためその保全状況を6年毎に報告し、世界遺産委員会での再審査を受けなければなりません。ですから、一度登録されたもののその登録を抹消されるケースもあり得ます。
実際に、オマーンのアラビアオリックス保護区(自然遺産)は密猟と環境悪化による絶滅危惧種の減少などを理由に登録抹消となりました。1996年には450頭のアラビアオリックスが生息していたにもかかわらず、その後その数は減少し、現在は65頭に減ってしまったのです。このように、一度世界遺産であるとされても、その後の維持管理がきちんとなされていない場合は、登録抹消となるということは意外と知られていないようです。
先日イタリア・フィレンツェ市の世界遺産登録地区の大聖堂に落書きをした問題がありましたが、せっかく積み上げてきた先人達の行為に対して、このような軽率な行為をすることは本当に恥ずかしいと思います。処罰の重さに話題の焦点が絞られていますが、それ以前のモラルの問題ではないでしょうか。
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