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世界遺産から危機遺産へ?
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ユネスコの世界遺産は、登録された後も6年ごとにその保全状況を報告し、再審査を受ける必要があります。一度登録されたら安心という訳ではなく、そこから本当の遺産維持の努力が始まるとも言えます
たとえば、城と歴史ある村落で有名なドイツのドレスデン・エルベ渓谷は、交通渋滞の解消のために橋の建設が計画されました。しかし、建設された場合、景観の広がりが分断されてしまうとして、世界遺産委員会は、「危機遺産への登録」および、世界遺産リストからの除去の可能性も警告しました。世界遺産となったことで訪れる人が増え、その対策としての工事によって世界遺産としての存続が危ぶまれる…なんだかおかしな話です。橋の入札が停止されたことで、登録抹消されることはなくなりましたが現在も危機遺産リストに挙げられています。
このように世界遺産としての「顕著で普遍的な価値」が危ぶまれると、危機遺産リストの登録、さらには世界遺産登録の抹消という措置がとられることになります。一方、いったん危機遺産に登録されても、その後の努力で後世へ残されると判断された場合には危機指定を解除されることもあります。2007年ニュージーランドで行われた第31回世界遺産委員会で、危機遺産に登録された物件は3件(ガラバゴス諸島(エクアドル 自然遺産・ニオコロ・コバ国立公園(セネガル 自然遺産・サマッラ考古都市(イラク 文化遺産)、危機指定を解除された物件は4件です。
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